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第32回日本生殖免疫学会 総会・学術集会 開催のおしらせ

この度、 2017年 12月2日(土)と 3日(日)に東京で第32回日本生殖免疫学会を開催させていただくことになりました。 当初市ヶ谷の日本大学会館を予定しておりましたが、複数の口演を並行して進行する都合で、日本大学医学部板橋キャンパスを使用することになりました。日本大学医学部における本学術集会は佐藤和雄会長(第14回)、山本樹生会長(第22回)に続く3回目ではありますが、基礎医学の教室としては初めてです。基礎と臨床、医学と生物学の学際的な本学会を主催することは光栄至極に存じます。

 本学術集会は 2 日間の会期で、特別講演、教育講演、シンポジウム、および 一般演題よりなるプログラムを企画します。今回のテーマは「赤の女王―進化・生殖・感染」とし、真胎生を行う生物が、本来相反する病原微生物の排除と胎児胎盤の受容をいかに解決したか、その破綻がどのような病態を生むかを考えてゆきたいと思います。特別講演には我が国における進化生物学の第一人者である、国立大学法人総合研究大学院大学学長 長谷川 眞理子教授をお招きし、教育講演には理化学研究所統合生命医科学研究センター自然免疫システム研究チームチームリーダー 茂呂 和世博士、日本大学芸術学部デザイン学科教授木村政司先生をお願いしております。本学会では、従来から第一線の臨床医と基礎研究者が共通の場で討論を重ねてきた伝統があり、21世紀の免疫学のあるべき姿を示すものと自負しています。生殖免疫関連疾患として少子高齢化の進む現在、国家国民の将来にかかわる不妊・不育、妊娠高血圧症候群や早産,母子感染の問題、そして胎児胎盤寛容の裏表としての腫瘍免疫など多岐にわたる課題を取り上げます。教室員一同、本学会が複数領域の専門家の英知を結集する場になることを期待しております。師走の東京はイルミネーションも華やかで多くのクリスマスマーケットも開催されます。皆様と学会場でお目にかかりますことを心から 楽しみにしております。

 

第32回日本生殖免疫学会  学術集会長  早川 智